SCEワールドワイド・スタジオのプレジデントの吉田修平氏へのインタビューが4Gamerにて掲載された。
その中で吉田氏は、発表時に「PS4はゲームのためのハードである」というメッセージを強く打ち出したいと考えていたことや、今後の可能性について語った。
4Gamer:
では,質問の仕方を変えさせていただきます。吉田さんは,そもそも「据え置きゲーム機の価値」というか,その本質はなんだとお考えですか?
吉田氏:
そうですねぇ。これは逆説的になるんですけれど,今っていろいろなデバイスでゲームが遊べる時代じゃないですか。動画を見るだけなら別にPS4である必要はないし,セットアップボックスみたいな端末からでも,今はゲームがプレイできる時代ですよね。スマートフォンについても,今さら説明は無用でしょう。
4Gamer:
はい。
吉田氏:
それでも,我々(SCE)はゲーム機というものを作るし,ゲームを中心にビジネスを展開していくわけですよね。それは一体なぜなのかって話だと思うんですよ。
4Gamer:
なぜなんですか?
吉田氏:
それはやっぱり,まずゲームというエンタテインメントには大きな魅力があって,多くの人を惹きつける力があるからだと思うんです。そして,ゲーム自体にもまだまだ発展の可能性があるから,我々はPlayStation商品を展開し,ゲームを中心にしたビジネスをやっていると思うんですね。
今は,スマートフォンやソーシャルゲームがもの凄くはやっていますが,私もあれは,ゲームの進化の一つの方向性だと思っています。でも,ゲームの可能性がそこですべてまかなえるわけじゃない。据え置き機――PS4ならではの面白さやニーズも必ずあると考えているんです。
“魅力”と“可能性”があるから,我々は「PlayStation 4」を作る――SCE吉田修平氏 特別インタビュー